頭痛について
【緊張型頭痛】
日本では成人の約2割が悩んでいる頭痛です。
頭痛の原因の7~8割を占めるといわれ、中高年に多く、はっきりとした性差はありません。頭痛の頻度は月に数回程度から毎日とさまざまです。
原因は、不安・抑うつなどの精神的なストレスや、姿勢の異常などの身体的なストレスによると考えられています。そのストレスのため、首や頭の周りを取り巻く筋肉が収縮し緊張が高まり、血液の流れが悪くなってこりの状態となります。 症状は、いつとはなしに始まる頭痛で、だらだらと持続します。部位は頭から首筋にかけて痛むことが多く、痛み方は圧迫感や頭重感が特徴で「はちまきをしているような「帽子をかぶっているような」と表現されます。
【片頭痛】
成人の1割弱が片頭痛であるといわれています。
女性に多い頭痛で男性の約4倍です。子供の時から始まることが多く 、頻度は月に1~2回程度で繰り返し起こります。
原因は、脳の周辺の血管の周りにある三叉神経から出される物質や、血管の過度の拡張などが関わって起こると考えられています。 片頭痛の部位は、片側のこめかみから目のあたりに起こり、波打つように「ズキンズキン」と痛みます。ひどくなると頭全体に拍動感のない持続的な痛みとなります。日常生活がとても続けられないほどの痛みで、ひどい場合には寝込んでしまいます。日常的な動作や入浴、体操は痛みを悪化させます。しばしば吐き気や嘔吐を伴い、光や音に過敏となります。