愛知医科大学客員教授(神経内科)の岩瀬敏先生より、BRAIN and NERVE 3月号に「慢性疼痛の特集が載ってますよ‼」とご紹介を頂きました。
なぜ、慢性疼痛の特集をくまれたかの理由については、「痛みは患者のQOLやADLに大きく関わり,各科の医師が診療にあたる機会は多い。しかし,漫然と鎮痛薬の投与などが継続され,必ずしも適切な治療がなされていないことも多いのではないか。そのような問題意識のもとに企画した本特集では,内科治療やペインクリニックでの診療の実際,近年病態が解明されつつある筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と痛みとの関連など,臨床家による解説から,疼痛の病態生理,心理的な機序など基礎分野の話題まで幅広く取り上げた。国内には2000万人を超える慢性疼痛患者が存在するとされる。慢性疼痛対策を喫緊の課題として受け止め,明日からの臨床・研究につなげてほしい。」と書かれていました。
私もこの考えに同感いたします。痛みを訴える患者の声を聴いていますと、漫然と鎮痛薬の投与などが継続され続けていると強く思います。それも年単位で継続されています。
今一度、「慢性疼痛」を真摯に受け止めるためにも、この特集号を熟読したいと思います。