
東京科学大学大学院教授 藤原武男先生によりますと、猛暑と喘息入院との関連を調べた調査では、一日の平均気温が上位1%のような極端な暑さにさらされると、全体の入院リスクは1.22倍に上昇する。14歳以下の入院リスクは、1.33倍に膨らむ。熱によって気管支の視覚神経が刺激されて収縮する生体の防御反応とみられ、子供への影響は顕著だそうです。0~14歳の小児喘息の発作による夏の夜間救急外来の受診は、平均気温が1度上がると1.23倍になるとの自治体のデータもあるそうです。
また、猛暑が妊婦に与える影響も確認されているそうで、平均気温が高いほうが早産のリスクが増すことも判明しているそうです。
また、胎児期や幼少期に微小粒子物質PM2.5を暴露すると自閉症スペクトラム障害のリスクを増やすという研究結果もあるとのこと。
気候変動が健康に与える影響は多岐にわたり、年々、深刻化していることを認識しなければなりません。

